JOA日本眼鏡眼鏡技術者協会

 (社)日本眼鏡技術者協会
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   天野 力

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プラスチックレンズはデリケートです

今やメガネレンズの主流はプラスチックです。最近ではかなり薄くできるようにもなりました。ところがガラスレンズに比べて温度変化に左右されやすい、コート膜の密着性が弱いなど、デリケートな一面があり、お取り扱いにも注意が必要です。メガネはお顔にかけるものですからとても目立ちます。服やアクセサリーには気を遣っても、メガネが汚れ放題でキズだらけでは、せっかくのオシャレも台無しです。「身だしなみはまずメガネから」といきたいところです。

 

 クリーナーをつけて優しく拭いてください

キズを防ぐためにとても大切なことです

●清潔なメガネクロスまたは良質のティッシュペーパーで、専用クリーナーをつけて優しく拭いてください。ゴシゴシ乾拭きをする、タオルやハンカチなどで拭く、などは厳禁です。

●レンズに砂埃などが付着した場合は、軽く払ってから拭くか、水洗いしてください。

●汚れがこびりつくと落としにくくなります。メガネは常に清潔に。

●汚れが落ちにくいときはレンズ専用の洗剤や、食器洗い用中性洗剤が効果的です。皮脂汚れなどはクリーナーよりもきれいに落とせます。ただし、表面のコート膜が劣化してしまったレンズに水洗いは適しません。

 

 アルカリ・酸にご注意ください

コート膜の劣化を防ぐためにとても大切です

プラスチックレンズのコート膜の耐薬品性はさほど強くありません。成分によっては付着したまま放置するとコート膜が劣化する原因になります。レンズへの付着物は速やかにきれいな水で洗い流してください。身近にあるものでは、せっけん類・漂白剤・カビ取り剤などがアルカリ性、酢やトイレ用洗剤などが酸性です。また、汗や温泉の成分にもアルカリ性と酸性があります。

●メガネの水洗いには、メガネ専用洗剤か食器洗い用中性洗剤以外は使用しないでください。

●カビ取りスプレーを使用するときに装用するメガネは、痛んでも構わないものをご使用ください。

●温泉に入るときは、メガネを湯に浸けないでください。

●汗をかいたら、メガネはこまめに水洗いしてください。ただし、表面のコート膜が劣化したレンズには適しません。

●ヘアスプレーを使用する際は、必ずメガネをはずしてください。噴霧された成分がレンズに付着すると簡単に落とせません。

 

 熱にご注意ください

コート膜の劣化や本体に過度のひずみを生じさせないために大切なことです

プラスチックレンズは温度により膨張、収縮をします。過度の熱が加わると強い「ひずみ」が発生し、それは常温になっても残留します。さらに高温にさらされると、表面のコート膜にシワのようなクラックが入ります。これらは加熱による特有の症状ですが、よく見ないとわかりません。もしもライトの光がギラつく(散って見える)とか、いくらきれいに拭いてもスッキリ見えないなどの症状があったらその可能性があります。温度が何度以下なら、また加熱された時間が何分以内なら大丈夫、という明確な基準はありません。火の近くや高温下での作業には、「ガラスレンズの作業用メガネ」という選択も良いと思います。

メガネは熱源の近くや高温になる場所には置かないのが基本です!

●ヘアドライヤーの熱風をメガネに当てない。

●メガネをかけたままサウナに入らない。

●コンロの炎に顔を近づけすぎない。

●メガネを暖房器具のそばに置かない。

●メガネをかけたままくわえタバコをしない。メガネを灰皿のそばに置かない。

●たき火など、火の近くでは顔に炎の熱を感じない程度に離れる。

●メガネを直射日光の当たる窓際などに置かない。

●炎天下の砂浜や舗装路面は素足で歩けないほど、また好天時に駐停車した車内はハンドルに触れないほど高温になる、ということを忘れるべからず。

熱によるクラックが入りにくいコート膜を採用したレンズがあります。詳しくはこちら

 

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