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「眼鏡志」
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レンズの加工は専用の加工器で、タンクに溜めた切削水を循環させながら行います。切削水はレンズの削りカス(切削粉)により徐々に白濁してきます。定期的に水を交換するのですが、その際に白濁した切削水と沈殿した切削粉をどう処理するか、なかなかやっかいです。かといってそのまま下水に流すのは環境汚染につながりますから、できるだけきれいにして処理することが大切です。ここでは当店が実施している処理方法をご紹介します
(日本医用光学機器工業会眼鏡部会環境ワーキンググループが推奨する方法)
(1)切削水のタンク。赤いのが循環させるポンプです。水も白濁し、泡状の切削粉が浮いています。
(2)自家製の濾過器。スーパーの布製エコバッグで切削水を漉します。数回使用すると目詰まりしてきます。実はこれがコツで、濾過性能が高まります。
(3)調理用の樹脂製ヘラでタンク内の仕切板に付いた切削粉をこそぎ落とします。
(4)タンク内に浮いている切削粉をすくい取ります。
(5)最近のレンズ素材はこの状態になると、かなり強烈な臭いがします。
(6)切削粉が溜まったネットをタンクから取り出したところ。この状態ではかなり水分を含んでいます。
(7)ネットに溜まった切削粉を濾過器の上で絞って、よく水気を切ります。
(8)タンクの中の切削水を濾過器に注いで漉します。
(9)上から見ると、切削水が濁っているのがわかります。
(10)濾過器を通した切削水は、かなり透明になりました。
(11)タンク内に沈殿した切削粉。水分を含んでドロドロの状態なので、まず水分だけを漉します。
(12)タンクの中の水分はなくなりましたがまだ切削粉がへばりついています。
(13)タンクに残った切削粉をヘラでこそぎ取ります。
(14)ネットにこびりついた切削粉を刷毛で清掃します。
(15)タンクやネットを洗った水も、かなり濁っているので漉します。
(16)白い絵の具を溶いたようです。このまま下水に流してしまうのは気が引けます。
(17)ポンプにへばりついた切削粉も清掃。もちろん水は濾過します。
(18)清掃完了。あとは水を張ってポンプをセットしてオシマイ。
長年利用していたレンズリサイクルシステム(切削粉や不要レンズ、ダミーレンズなどを分別回収してセメント用混合原料やタイル、縁石、駐車場やテニスコートの舗装材などに再生するシステム)は2008年4月末日で終了してしまいました。採算性に問題があったのでしょうか、本当に残念です。現在はゴミとして自治体の指定する方法で処理しています。真水にすることはできませんが、水をなるべく汚さない努力はこれからも続けます。